雨後の月 |
70年前の小学生が見たのは
『赤い月』だった
70年前の日本全国の小学生が見上げた夜空には
赤い月が浮かんでいた
1945年4月7日
広島県呉市で誕生した戦艦『大和』は
沖縄に向かう前に沈められた
1945年6月23日
沖縄での本格的な戦いが終了した
それでも終わらなかった戦争
1945年7月1日
戦艦『大和』を作った呉港への大空襲
夜空を見上げた小学生は『赤い月』を見た
それから約一か月経って
今度は広島<Hiroshima>で黒い雨が降った
あれから70年
今の子供たちに
月が赤かったり
雨が黒かったり
その事を親となった今
どうやって伝えようか?
この事を平和な日本で
わざわざ語らない方が良いのか?
いろいろ悩む時もある
僕が広島で生まれた銘酒『雨後の月』
雨の後の月が綺麗だから…
『雨後の月』でいいじゃないか
と思いながら
子供の頃に7月1日に見せられた
『赤い月の街』を思いだす
この記憶が頭の中から消える事が平和なのか?
この記憶をきちんと伝えていく事が平和なのか?
今でも答えは出せない
だから伝えて見ることから始めてみる
その記憶を伝えられた子供達がどのような反応を
するのか確かめて見たくて
僕にとっては特別なお酒
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