2015年7月1日水曜日

『雨後の月』をみるたび思い出す記憶

雨後の月























70年前の小学生が見たのは

『赤い月』だった



70年前の日本全国の小学生が見上げた夜空には
赤い月が浮かんでいた


1945年4月7日
広島県呉市で誕生した戦艦『大和』は
沖縄に向かう前に沈められた

1945年6月23日
沖縄での本格的な戦いが終了した


それでも終わらなかった戦争

1945年7月1日
戦艦『大和』を作った呉港への大空襲

夜空を見上げた小学生は『赤い月』を見た




それから約一か月経って


今度は広島<Hiroshima>で黒い雨が降った





あれから70年


今の子供たちに

月が赤かったり

雨が黒かったり


その事を親となった今
どうやって伝えようか?

この事を平和な日本で
わざわざ語らない方が良いのか?

いろいろ悩む時もある


僕が広島で生まれた銘酒『雨後の月』


雨の後の月が綺麗だから…

『雨後の月』でいいじゃないか



と思いながら

子供の頃に7月1日に見せられた
『赤い月の街』を思いだす

この記憶が頭の中から消える事が平和なのか?

この記憶をきちんと伝えていく事が平和なのか?

今でも答えは出せない


だから伝えて見ることから始めてみる

その記憶を伝えられた子供達がどのような反応を
するのか確かめて見たくて


僕にとっては特別なお酒

『雨後の月』をみるたび思い出す記憶


















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